TOEFL iBT試験概要

1. TOEFLとは (1)試験概要

TOEFLとは英語を母語としない人が、英語で授業が行われる大学や大学院に留学する際に英語力を証明するために受けるテストです。130か国以上における8500校以上の学校が、入学審査の合否の判断にTOEFLスコアを採用しています。TOEFLテストはアメリカの非営利団体であるEducational Testing Service(ETS)によって作成、運営されています。

 

TOEFLは120点満点。Reading, Listening, Speaking, Writingの4セクションに分かれていて、各セクション30点満点となっています。

 

アメリカの4年制大学で必要とされるスコアは一般的に61-80 、大学院では80-100 とされています。多くのトップレベルの大学院に進学するためには100点以上が必要であり、MBAトップスクールの中には109点以上のスコアを要求する学校もあります。

 

試験はReading, Listening, Speaking, Writingの順番で出題されます。すべてのプロセスがインターネットを経由して行われ、受験者は会場のパソコンを1人1台ずつあてがわれ、パソコンの前に座って試験を受けます。試験の長さは全部で4時間から4時間半(途中休憩はListeningの後に10分間)です。すべてのセクションでメモをとることができます。メモ用紙と筆記用具はあらかじめ会場に用意されています。

 

TOEFLの特徴は以下の3つ。

(1) 留学時に使える英語力をはかる

(2) 試験内容はすべてアカデミック

(3) Speakingは面接ではなく録音

 

まず1つめの特徴「留学時に使える英語力をはかる」から詳しく見ていきましょう。実際に留学すると「教授の話を聞き、それを理解した上でディスカッションをする」力や「課題の読み物を読み、それを理解した上でレポートを書く」力などが求められます。これらの力は従来の文法の知識を問う問題や、読む力・聞く力・書く力を別々にはかる出題形式では測ることができません。TOEFLではこの問題を解消するためにSpeakingセクションを導入し、さらにSpeakingセクションとWritingセクションにおいて「複合タスク Integrated Task」という問題形式を導入しています。Integrated Taskでは「聞いてからその内容に基づいて話す」問題や、「読んで聞いてから内容をまとめて書く」問題などが出題されます。TOEFLで高得点を取得できるということは、留学後に必要とされるスキルを事前に身に着けているということの証明になるわけです。つまりTOEFLは、テスト対策をすることによって留学で真に必要とされる力を養成することのできる優れたテストであるとも言えます。

 

次に2つめの特徴「試験内容もすべてアカデミック」について見てみます。TOEFLでは試験問題の内容すべてが実際の大学生活に関わる事例や、大学1年生から2年生の一般教養レベルのアカデミックなトピックを扱っています。科目も多岐に渡り、心理学、哲学、教育学、経営学、考古学、天文学、生物学、環境科学、地質学など幅広い分野の講義や読み物が問題として出題されます。テスト対策としてそれぞれの分野の勉強をする必要はありませんが、テスト対策を通して様々なトピックに触れ、ボキャブラリーを習得していく必要があります。大学生活に関わる事例では科目登録の方法や授業で困っていることなど、実際に留学したときに遭遇するような問題やトラブルについての話もあり、留学生活を垣間見ることもできます。会話のスピードも自然で、途中でどもったり言い直したりすることもあり、現実の会話を再現するような工夫をこらして作られています。

 

最後に3つ目のSpeakingに関してですが、TOEFLでは話す力は面接ではなく、録音した音声をETSによって訓練された採点者が採点するという形で評価されます。受験者は試験会場のPCの前でヘッドフォンに向かって話します。録音された音声を評価するということで、外見や性別、国籍などの情報に惑わされることのないより公正な採点を目指しています。採点者には録音された音声以外の情報は一切与えられない仕組みになっています。また、面接形式ではなくヘッドフォンにむかって話す形式のため、コミュニケーション能力というよりは、プレゼンテーション能力をはかるセクションと言えます。

 

 

1. TOEFLとは (2)各セクションの概要

TOEFLは全部で4つのセクションに分かれていて、Reading → Listening → Speaking → Writingの順番で出題されます。ListeningとSpeakingの間に10分間の休憩をはさみ、試験時間は約4時間から4時間半に及びます。体力、精神力が必要とされるテストです。すべての問題が1人1台あてがわれたコンピューターの前で行われ、すべてのセクションでメモを取ることができます。

TOEFL® iBT テスト概要
セクション 出題数 制限時間 スコア
Reading 3 or 4 passages 60分か80分 30
Listening 6 or 9 passages 約60分か90分 30
休憩 10分
Speaking 6 tasks 約20分 30
Writing 2 tasks 約55分 30
Total 120

 

それでは次にそれぞれのセクションの詳細を見ていきましょう。

 

(1) Reading (30点満点・試験時間60分か80分)

【出題内容図解】Readingセクションには以下の2パターンの出題形式がある

パターン1:3パッセージ出題され、すべての回答が採点される

1パッセージ 1パッセージ 1パッセージ
13問か14問 13問か14問 13問か14問
制限時間60分

 

パターン2:4パッセージ出題され、そのうちの1つは採点されない

1パッセージ 1パッセージ 1パッセージ 1パッセージ
13問か14問 13問か14問 13問か14問 13問か14問
制限時間80分

 

【出題内容詳細】

・ 3パッセージか4パッセージ出題される

・ 1パッセージあたりの語数は670-750語くらい。700語前後のものが多い

・ 1パッセージごとの設問の数は13問か14問

・ それぞれのパッセージの最後には、2点満点の「Prose Summary Question(要約問題)」か、3点満点の「Fill in a Table Question(表完成問題)」が出題される

・ 制限時間は1パッセージあたり平均20分読む時間と問題を解く時間合わせて20分

・ 4パッセージ出題された場合(パターン2)、1パッセージ分の問題は採点されず、そこでの正解数はスコアに反映されない(ETSの研究サンプルとして分析される)

・ 4パッセージ出題された場合(パターン2)、Listeningの出題数は少なめの6パッセージとなる

・ 生物学、地質学、政治学、心理学など多岐に渡る学問分野から出題される

 

【回答の際に注意すべきこと】

・ 1度選んだ解答をあとから変更することができる

・ 問題を飛ばして次の問題に移ることができる

・ 問題と選んだ回答の一覧表を見て、そこから未回答の問題に行ったり、解答を変更したい問題に行ったりすることができる

・ 制限時間内に解答できなかった問題は、不正解と判断される(未解答の問題に対するペナルティはない)

・ 制限時間内にセクションを終了できていなくても、全問題に対して解答できていれば減点はない。つまり試験時間終了ギリギリまで解答を悩んでもよい。しかし、終了前までに必ず選択肢をクリックしておきましょう

 

【採点方法・採点基準】

・ 1問1-3ポイント(最終問題のみ2-3ポイント、その他の問題はすべて1ポイント)与えられ、全問正解で45ポイントとなる。獲得ポイントが30点満点のスコアスケールで換算されてスコアが決まる。(換算方法は公表されていない)

獲得ポイントのスコア換算の一例(資料)

http://www.etestprep.com/blog/?p=907

http://www.etestprep.com/blog/?p=7878

 

(2) Listening(30点満点・試験時間およそ60分か90分)

【出題内容図解】

パターン1:Readingがパターン1だった場合、出題パッセージは全部で6つとなる

会話 講義 講義 会話 講義 講義
5問 6問 6問 5問 6問 6問
解答持ち時間10分 解答持ち時間10分


パターン2:Readingがパターン2だった場合、出題パッセージは全部で9となる

この場合、1セット分(会話・講義・講義)は採点されない

会話 講義 講義 会話 講義 講義 会話 講義 講義
5問 6問 6問 5問 6問 6問 5問 6問 6問
解答持ち時間10分 解答持ち時間10分 解答持ち時間10分

 

【出題内容詳細】

・ 会話と講義の2種類が出題される

・ 会話は

・ 会話→講義→講義の組み合わせで1セット。これが2セットか3セット出題される

・ 1つの会話につき設問は5問

・ 1つの講義につき設問は6問

・ 1セットあたりの出題数は17問、問題を解く時間は10分(1問あたり約35秒)

・ 3セット出題された場合、その中の1セット分は採点されない(ETSの研究サンプルとして分析される)

・ Readingの出題数が3パッセージの場合、Listeningは多めの3セットになる

・ 会話の登場人物は、通常学生と教授、もしくは学生と学校スタッフの2人(極めてまれではあるが学生同士の場合もありうる)

・ 会話で扱われる話題は授業での問題や質問、学校生活にかかわる諸手続きの問題や質問など

・ 講義は登場人物が教授だけの場合と、教授の講義内容に対して学生が数回発言する場合がある

・ 講義で扱われる科目は哲学、心理学、植物学、地質学、経営学など多岐に渡る

 

【回答の際に注意すべきこと】

・ 1度答えを選んだら変更することはできない

・ 前の問題に戻ることはできない

・ 音声をもう1度聞くことはできない(音声をもう1度聞いて答える問題を除く)

 

【採点方法・採点基準】

・ 1問正解するごとに1ポイント加算され全問正解で34ポイントになる。獲得ポイントが30点満点のスコアスケールで換算されてスコアが決まる(換算方法は公表されていない)

 

獲得ポイントのスコア換算の一例(資料)

http://www.etestprep.com/blog/?p=1033

http://www.etestprep.com/blog/?p=7895

 

(3) Speaking(30点満点、試験時間約20分)

【出題内容図解】 Speakingは全部で6タスク(6題)出題される

Task 1-2

Task 1 Task 2
Independent Task
Speakingのみ
準備時間15秒 → 話す時間45秒
好きなもの、人、場所などとその理由を問う問題 二者択一問題
(例)尊敬する人は誰か? 

またその理由は?

(例)図書館で勉強するのと家で 

勉強するのはどちらがいいと思うか?またその理由は?

 

Task 3-4

Task 3 Task 4
Integrated Task
Reading (45-50秒) → Listening → Speaking
準備時間30秒 → 話す時間60秒
学校生活に関する話題の要約問題 アカデミックな話題に関する質問に 

答える問題

(例)大学が決めた制度変更の 

告知文を読み、学生2人がそれに

対する意見を交換する会話を聞く。

読んだ内容と聞いた内容をふまえて

1人の学生の意見とその理由を

まとめて話す。

(例)ある事柄の定義や全体的な 

説明を読んだ後、それを具体的に

解説した講義を聞く。その後、

読んだ内容を参考にしながら

講義に関する質問に答える。

 

Task 5-6

Task 5 Task 6
Integrated Task
Listening (60-90秒) → Speaking
準備時間20秒 → 話す時間60秒
学校生活に関する問題点と解決策を 

まとめる問題

講義を聞いて質問に答える問題
(例)2人の学生が学校生活に関する 

問題点を提示し、それに対する2つの

解決策を話し合う。それを聞いた後、

① 問題点の説明

② 指示する解決策の提示とその理由

を話す

(質問の例) Using the points 

and examples from the talk,

explain how the automobile

and the radio contributed

to a common culture in

the United States.

ETS作成のTOEFL TVによる各タスク説明はこちら

Task 1 & 2

http://www.youtube.com/watch?v=L8s9prmAD30&list=PL499345C34BF71B4C

Task 3 & 5

http://www.youtube.com/watch?v=TX18DZR010Y&list=PL499345C34BF71B4C

Task 4 & 6

http://www.youtube.com/watch?v=wmnCWdC9rk4&list=PL499345C34BF71B4C

 

【出題内容詳細】

・ Independent Task とIntegrated Taskの2種類の問題が出題される

・ 出題される問題は全部で6題(つまり6回「話す」)

・ 最初の2題はIndependent Taskで与えられた質問に対する自分の回答をヘッドフォンマイクに向かって「話す」

・ 次の2題はIntegrated Taskで、短いpassageを読み、それに関連した会話や講義を聞き、読んだ内容と聞いた内容を関連させた回答をヘッドフォンマイクに向かって「話す」

・ 最後の2題はIntegrated Taskで、会話もしくは講義を聞き、それに関する質問に対する回答をヘッドフォンマイクに向かって「話す」

 

【回答の際に注意すべきこと】

・ 話している間、画面にタイマーが表示される(残り時間を確認しながら話せる)

・ 1度録音した内容を自分で聞くことはできない

・ 1度録音した内容を録音し直すことはできない

・ 回答をあらかじめ暗記して臨むこと(特にTask 1と2で)は望ましくないとされている。ETSは、採点者は暗記した回答を聞き分けることができ、暗記していることが分かればスコアを下げる要因にもなり得ると明言している。対策においては、あくまでも「話す」力そのものを身に着けていくことが肝要

 

【採点方法・採点基準】

・ 1つの問題に対して0-4ポイント与えられる。獲得ポイントの平均が30点満点のスコアに換算*1されて最終スコアとなる

・ 録音された回答はETSを通して採点者に送られる

・ 採点者は回答音声以外のデータを与えられないため、先入観のない公正な採点を受けることができる

・ 1つの問題につき採点者は1名

・ 1人の受験者につき採点者は3-6名(1人の採点者がすべての問題を採点することはない←公正さを保つための工夫)

・ 採点者はいくつかの異なる外国での英語教授経験があり、ETSによる厳しいトレーニングを受けた人

・ 採点基準*2は以下の3つ:

(1) Delivery(話すペース・流暢さ、明瞭な発話、発音、イントネーション)

(2) Language Use(語彙・表現と文法・構文の豊富さや正しさ、自然さ)

(3) Topic Development(話の展開・つながり、分かりやすさ、意見や理由のサポート・具体例)

 

*1 ETS作成のスコア換算表はこちら

http://www.etestprep.com/blog/wp-content/uploads/2013/04/Converting_Rubric.pdf

 

*2 ETS作成のIndependent Speaking, Integrated Speaking採点基準はこちら

http://www.ets.org/Media/Tests/TOEFL/pdf/Speaking_Rubrics.pdf

 

 

(4) Writing(30点満点、試験時間約55分)

【出題内容図解】

Integrated Writing Independent Writing
Reading (3 分)→ Listening (約 2 分) → Writing ( 20分) Writing のみ(30 分)
読んだ内容と聞いた内容を関連付けて、 Lecture(聞いた内容)の要約を20分で作成する問題 質問対する回答を 30 分で作成する問題
語数の目安: 150 語‐ 225 語 語数の目安: 300 語
典型的な問題文の例: 

Summarize the points made in the lecture you just heard, explaining how they cast doubt on the points made in the reading passage.

典型的な問題文の例: 

Do you agree or disagree with the following statement?

Always telling the truth is the most important consideration in any relationship.

Use specific reasons and examples to support your answer.

自分の意見は問われない。与えられた情報の中から「必要な情報を選び、それらを関連付けて論理的にまとめる能力」が問われる 「自分の意見を論理的に、正しい英語で表現する能力」が問われる

両タスクで共通して求められる能力:

正しい文法、表現が使えるか?高度で多様性のある Vocabulary や表現が使えるか?


ETS作成のTOEFL TVによる各タスク説明はこちら

Integrated Task

http://www.youtube.com/watch?v=-hKJTJv4bjY&list=PL499345C34BF71B4C

Independent Task

http://www.youtube.com/watch?v=zx3AXbGWNbA&list=PL499345C34BF71B4C

 

(1) Integrated Writing, Independent Writing共通の詳細

【回答の際に注意すべきこと】

・ 書いている間画面には語数とタイマーが表示される

・ 入力はタイピングのみ。手書きのオプションはない。

・ キーボードはすべての受験会場でstandard English-language (QWERTY) computer keyboardが採用されている

http://en.wikipedia.org/wiki/File:KB_United_States-NoAltGr.svg#file

(テスト会場に日本式のキーボードとの対応表が用意されているが、アポストロフィの位置が異なるので事前確認をしておくとよい)

 

【採点方法・採点基準】

・ 各問題は人間1人とe-rater*1の両方が採点し、それぞれ0-5ポイントで評価される

・ 各問題に0-5ポイントが与えられ、獲得ポイントの平均が30点満点のスコアに換算*2される

*1 e-raterとはETSが開発した自動採点システムで、単語選択・文法・用法・スペリング・句読点・構成・展開に基づいてエッセイを評価し、スコアをつける

http://www.ets.org/erater/about

 

e-raterの検証報告はこちら

http://www.etestprep.com/blog/?p=3061

http://www.etestprep.com/blog/?p=3074

 

*2 ETS作成のスコア換算表はこちら

 

(2) Integrated Writingの詳細

【出題内容詳細】(パソコンのモニターの図)


【回答の際に注意すべきこと】

・ Lectureを聞いているとき、Reading Passageは見られない。画面には話をしている人しか映らない

・ 書くときは画面の半分にReading Passageが表示される。確認しながら書くことができる。

・ Lectureは1度だけしか聞けない。書いているときに確認できるのはReading Passageのみ。

・ 質問で求められているのはあくまでもLectureの要約」Readingと関連付けて」完成させること。Readingの要約だけではNG。主役はLectureである。

・ 語数は目安であり、150語に満たないもしくは225語以上であるという理由だけで減点されることはない。実際に満点を取っている人の多くは250語以上書いている。

(しかし、150語に満たない場合は必要な情報が十分に含まれていないことが多く、その結果減点される可能性は高い)

 

【採点方法・採点基準】

・採点基準は以下の3つ

(1) Accurate development(Lectureから必要な情報を選択できているか?選択した情報をReadingと関連付けて提示できているか?)

(2) Organization(パラグラフ構成がきちんとできているか?転換語を有効に使えているか?重複はないか?)

(3) Language Use(使われている語彙、表現、文法が正しいか?構文や表現のバラエティが豊富か?)

 

ETS作成のIntegrated Writing採点基準はこちら

http://www.ets.org/Media/Tests/TOEFL/pdf/Integrated_Writing_Rubrics_2008.pdf

 

(3)Independent Writingの詳細

【出題内容詳細】(パソコンのモニターの図)

・ 質問に対する回答をエッセイにまとめる問題

・ 30分で1つのエッセイを完成させる

・ 出題される問題のもっとも典型的な形はDo you agree or disagree with the following statement?で始まるもの

・  問題の内容は、学習、教育、仕事、成功、メディア、環境、幸福、友人、未来、科学、昔との対比などについて

 

【回答の際に注意すべきこと】

・ 300語は目安であり、300語より多い、少ないという理由だけで減点になることはない

・ 300語に満たなくても満点(5ポイント)を取得することもあるが、300語を下回るエッセイは十分な説明がなされていないことが多く、結果として満点になる可能性は極めて低くなる

・ 語数に上限はないが、たくさん書いたからといってスコアが上がるわけでもない。重要なのは書いた内容の「質」である

・ あらかじめ暗記しておいたことが明らかに分かるような長すぎるイントロダクションやコンクルージョンは好ましくないとされている(The Official Guide to the TOEFL Test Fourth Edition pp.207-208より)

 

【採点方法・採点基準】

・ 採点基準は以下の3つ:

(1) Development(質問に対する回答が明確に書かれていて、それをサポートする具体例や説明、詳細が十分に書かれているかどうか)

(2) Organization(エッセイ全体の構成がしっかりしているか、読み手が読みやすいように転換語などをうまく活用して論理の流れを明確に示しているか、重複がないか)

(3) Language Use(使われている語彙、表現、文法が正しいか?構文や表現のバラエティが豊富か?)

 

ETS作成のIndependent Writing採点基準はこちら

http://www.ets.org/Media/Tests/TOEFL/pdf/Independent_Writing_Rubrics_2008.pdf

 

1. TOEFLとは (3) 試験のレベル

TOEFLが一体どれくらいのレベルの試験なのかというのは気になるところです。


まず気になるのがTOEICで何点取れてたら、TOEFLで何点取れるの?ということろでしょう。

世の中には様々な換算式や換算表が出回っていますが、肝心のテスト製作者であるETSからは正式な換算式や換算表が発表されていません。TOEFLとTOEICはテストの形式や目的が非常に異なるテストであるため、簡単には比較できないという理由からだと思われます。

ただし、TOEFLを長年指導している指導者の現場感覚は以下のようなものになります:

TOEIC 600点台から700点台前半の人が、TOEFL対策をあまりしないでTOEFL iBT本試験を受けると50点台を取る人が多い
TOEIC 800点台前半の人が、TOEFL対策をあまりしないでTOEFL iBT本試験を受けると60点台を取る人が多い
TOEIC 800点台後半の人が、TOEFL対策をあまりしないでTOEFL iBT本試験を受けると70点台を取る人が多い
TOEIC 900点台前半の人が、TOEFL対策をあまりしないでTOEFL iBT本試験を受けると80点台を取る人が多い
TOEICで900点台後半の人が、TOEFL対策をあまりしないでTOEFL iBT本試験を受けると90点台を取る人が多い

ただし、過去にTOEICの予備校に通ったり、質の良いTOEIC対策本に取り組むことによって、比較的短期間にTOEICスコアをアップした場合、上記の換算よりもTOEFLスコアが低めに出る傾向があります。TOEIC以外の英語への対応力が、そのスコアが示すほどには身についていないということが起こり得るからです。
より詳しい説明はこちらから

えっっ!!!TOEIC900点で台でもTOEFLで100点取れないの!?という驚きの声が聞こえてきそうですが、これが現実です。

つまりTOEFLで100点を取る実力があるということは、「英語を母語とする人たちと同じ土俵で大学(院)レベルの教育を受けるだけの英語力がある」というこを意味します。留学経験がなく、「英語を使って」教育を受けたことのない人がTOEFL100点を取るというのは並大抵のことではないのです。

しかし、世の中に「試験対策=留学対策」と見事なまでに試験対策が留学後の英語力養成に直結する試験が他にあるでしょうか?なかなかありませんね。TOEFL対策に費やす労力は、留学先で必要な英語力を身に着けるために必要な労力だと思えば、時に厳しく、苦しい試験対策にも希望を持って取り組めるのではないでしょうか?

補足:ETSは現行のTOEFL iBTと、iBT以前のテスト形態TOEFL CBT, TOEFL PBTとのスコア換算表を公表しています:


プロフィール
葛山 隆一
詳しいプロフィールは上の青いバーの「プロフィール」をクリック。セクション別の対策・学習法やTOEFL試験に関する情報はこの下の「カテゴリー」からご覧ください。