Independent Speaking テンプレートの落とし穴(3)

2011-03-15

ウェブトフルの葛山です。

五十峰(いそみね)先生によるIndependent Speaking対策アドバイスの連載ですが、予定通りのスケジュールで記事をアップしていきます。

 

五十峰先生からは10日ほど前に、全7回すべてのドラフトをいただいています。
今後もスケジュール通り、記事アップ前に改めて原稿を確認し、掲載します。

 

1回目、2回目の記事から分かりますように、非常に楽しく読め、学べるものになっています。
この度の地震と津波による人的・物的被害、福島の原子力発電所の放射能漏洩問題、計画停電が引き起こす様々な不便によって、日常が重く沈んだ雰囲気に包まれていますが、皆さんの学習効果を考え、敢えて楽しく、面白いトーンを変えずに掲載することにいたしました。

 

引きづづき、五十峰先生のIndependent Speaking対策アドバイスをお楽しみください。

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<ポイントまで到達しない悪いクセ>

五十峰です。
さて引き続きIndependent taskについてお話しましょう。

 

連載2回目の「余計な詳細を詰め込んで満足する悪いクセ」に関連してくることなのですが、

 

結局一番言いたい事までたどり着かない悪いパターンに陥っている

 

生徒さんを今まで沢山みてきました。
もちろん連載1回目で書いたように、無理にストーリーを完結させる必要はありません。
それでも、聞き手(グレーダー)に対して「主題 = トピックで問われている、一番答えるべき要素」が時間内に伝わらなければ、topic developmentのカテゴリでは良い点は得られませんね。
ETSのscoring guideの2点のコメントに書いてある

 

“The response is connected to the task, though the number of ideas presented or the development of idea is limited. Mostly basic ideas are expressed with limited elaboration (details and support).”

 

に相当します。

 

さてそれではポイントに到達しないのを防ぐにはどうすればよいのでしょうか。
普段クラスで説明しているいくつかの注意点を示しますと:


1)
キーワードを繰り返し使用し、トピックにフォーカスしている印象を与える
2) 余計な詳細を詰め込まず、必要な描写のみに絞る
3) 説明したいポイントを示す具体例を手短に並べる

 

の3つです。では実際にどんなものか見てみましょう。

 

Case #1: 言いたいポイントに達してない例

 

What is a characteristic of a good teacher?

“A characteristic of a good teacher is being supportive. For example, when I was a high school student in Tokyo, Japan, I belonged to the baseball club and I practiced hard every day. When I went home after practice, it was usually 9 o’clock at night. I was very tired, so I didn’t have much time to study. I was especially not very good at English. But my English teacher, Mr. Suzuki, helped me. As a result, I was able to get good grades in English and graduate. Therefore, a characteristic of a good teacher is being supportive.”
(98 words)

 

自分の主張であるbeing supportiveに関してのsupport(笑)が最後までないのです。お膳立てとして、部活が忙しくて英語の勉強ができなかった、という説明に時間がかかりすぎてしまい、肝心の先生がいかにsupportiveであったか、というポイントまで達してないのです。

 

Case #2: 言いたいポイントに達している例

What is a characteristic of a good teacher?

 

“I think fairness is important for a good teacher. In high school, I had a very fair teacher, Mr. Okada. He was my homeroom teacher. I liked him because he was fair to everybody. He treated everyone the same. He did not favor some students over others. Personally, I always got good grades in all classes, but still, he did not give me special treatment. Moreover, he called everybody by first name. When we made mistakes, he disciplined all of us. He was just a great, fair teacher. That’s why I think fairness is important for a good teacher”. (99 words)

 

前述の3つの条件を全て満たしているのがわかりますか?もちろん発音や間合いなどプレゼンの面にもよりますが、少なくとも伝えたいポイント、つまり岡田先生が如何にfairだったか、がかなり印象強くグレーダーには伝わるでしょう。

 

余計な描写はせず、なるべく早くから話の核心をつき、キーワード(またはその言い換え)を繰り返し、具体例を手短に並べる。

 

綺麗ではありませんが、効率的です。

 

ちなみに、この例は本当の話で、私の高2の時の担任かつ体育教師の岡田先生です。まぁ多少話は盛ってますが(笑)。ある学期、私の成績が5段階評価で岡田先生の体育だけ4、あとは全部5だったんですね(自慢www)。オール5を逃したわけですが、その理由を高校卒業して20年近く経った同窓会で明かしてくれました。「あそこでお前に5をあげると、人間としてダメになると思ったからだ。世の中には上手く行かないこともあるって事を知っておいて欲しいと思った」のだそうです。深イィ~ですよね♪ そんな岡田先生とは今でも毎年飲みに行ってますが、先生が一番元気です。
すみません、全く関係ない話で(笑)。

 

<トピックの対象を意識しない悪いクセ>

 

さて今回の最後の項目は非常に簡単な事です。

 

トピックに記されている対象人物を見落とすな

 

ということです。でもあまり意識しない人も結構いるんですよ。指定された対象人物に対して相応しい答え方・具体例を考えないと、チンプンカンプンな内容になってしまいます。例えば、

 

Do you agree or disagree with the following statement?
Universities should require a physical education class in the curriculum.

 

は当然対象人物は大学生なので、うっかりいつものクセでWhen I was a high school student in Tokyo, Japan, … なんていってしまってはいけません。また

 

Some people think that it is beneficial for a child’s education to learn to play a music instrument. Others think that learning to play a music instrument is not necessary. Which point of view do you agree with?

 

これはchildにとってですから、大体小学生がターゲットでしょうね。中学生だとteenなので。
ですからこれもWhen I was in high schoolでもuniversityでもだめですね。

他にもまだまだトピックに対して注意が必要な場合もありますから、それはまた次回以降にでも扱っていきましょう。それではまた。

 

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