Independent Speaking テンプレートの落とし穴(1)

2011-03-09

イーテストプレップのWebコースの受講生及び葛山先生のブログの愛読者の方々、初めましてこんにちは。

このたび当ブログでSpeakingセクションに関するゲスト連載をさせて頂く事になりました五十峰聖(いそみねせい)と申します。どうぞよろしくお願いいたします。(簡単な経歴はこちら

 

葛山先生ほどではありませんが、私もTOEFL本試験も定期的に受験・分析しており、Speakingセクションでも満点をとっています。かといって帰国子女ではなく、むしろ高校卒業までは普通に日本の英語教育を受けてきており、現地に渡って苦労しながらなんとかやってきました。ですからドメのたたき上げの皆さんもガンバレ (^o^)/!

 

さて本題に入りましょう。今回の連載の目的は、今まで多くの学生や社会人にspeakingを教えてきた経験を基に、「なんでこういう事やるのかな」とか「これができるともっといいんだけどな~」という部分を複数回に渡って指摘・提案する事です。それらが少しでも皆さんのスコアアップのお役に立てればと思います。まずはIndependent Task からいきましょう。

 


<完結型スピーチを目指すな>

 

私は大学でもspeakingを教えています。それに基づき、まずは彼らと社会人のspeakingの違いから学べる点を話していきましょう。

大学生のspeakingは話の構成がまだ未熟です。これは恐らく社会経験や論理力の不足によるものと思われます。あとは無気力(笑)とか「そんなこと考えたことな~い」みたいなゆとり感覚(笑)。
逆に社会人は話を上手くまとめ、完結なspeakingにまとめているという点です。ただここで1つの落とし穴があるのです。それは、

 

綺麗に、完結に構成しようとするがあまり、伝えたい点が伝わってこない

 

という点です。無論、上手なスピーチをするにはきちんとした構成は不可欠ですが、たった45秒以内に起承転結を含んだ完結なスピーチは難しいものです。私なんか日本語でもそんなことできません。

 

多くの社会人の方は、きちんとしたresponseを作るためにまずテンプレートに載せます。これは悪いことではありません。ただ

 

今まで習ったテンプレートで点数が伸びない方は、その落とし穴にはまっていないか確認しましょう

 

例えば、

 

Describe a person you admire. Include details and examples in your answer.

 

みたいなトピックが出題されたとしましょう。すると意外と多くの人が、

 

“Hmm, this is an interesting question.”

 

から始めるのです。実際に本試験会場で何人もこのセリフを発する受験者を聞きました(しかも6問全部)。そしてその後、自分の立場と理由を述べた後にほぼ必ず

 

“For example, I went to △△△ University, one of the most prestigious private universities in Tokyo, Japan.”

 

となります。
(余談ですが多くの人はone of the複数形ができないのでone of the…private universityと間違えます。)
この時点で恐らく15~20秒は経過しているでしょう。非常に時間がもったいない
(この辺に関しては次回連載「余計な詳細を詰め込んで満足する悪いクセ」で触れます。)

 

そして残された20秒ぐらいで尊敬する人について語り、最後の5秒で、

 

“In conclusion, a person I admire is ____________.”

 

と締めます。形式上はきちんと完結していますね。

 

ただ殻はしっかりしていても中身は物足りないと感じる採点官は多いでしょう。

 

確かにこのようなテンプレートは「何を話したらよいか分からない」という人には有効な方法かもしれません。しかしIndependent Taskで3点や4点を狙う人にはお勧めできません。

 


<感情をアピールしろ>

 

さて、それでは大学生の未熟なresponseから何が学べるでしょうか。
今まで見てきた大学生の多くのresponseは感情に基づいたものが非常に多いです。逆に、客観的な説明や分析が欠けてますし、接続詞などを用いて複文をつなげるのも苦手です。ただ彼らの多くは交換留学生などと交流する機会が多いので、とにかく「カッコイイ」「可愛い」「面白い」など、まぁ若者らしい感情で表現することが多いのでしょう。

 

例えば同トピックにこんな感じで答えてきます:

 

“Um…I think my English teacher in high school was really cool. He was really funny. We all liked him. He sometimes showed movies in class. And he was very nice to us. So his class was really fun. Maybe he was the best teacher in our school. So when we graduated, we gave him a surprise present. He was surprised but happy with the present, and that made us happy, too. He was very awesome!”

 

どうですか?なんかアホっぽいですよね(笑)。決して褒められる構文や展開ではないんですが(しかもso使いすぎ)、発音に問題なければこれでも3点は確実でしょう。何故なら

 

「その先生がいかに好きだったか」が感情を交えてよく伝わってくるからです。

 

赤字の部分はお分かりのように感情を表現しているところです。また完結を目指していないため、最後まで行かずに途切れたとしても主張したい点は伝わります。

 

まとめ:

Independent taskは無理に完結させずに、たとえ途中で途切れたとしても全く問題ないのです。それまでに伝えたい点を繰り返し主張し、なるべく感情を絡めましょう。逆にガチガチのテンプレートに無理矢理あてはめ、主張したい点が薄くなってしまうのは避けましょう。

 

それではまた次回にお会いしましょう。

 

コメント
  1. anna より:

    五十峰先生 はじめまして

    第一回目からとても参考になりました。これからも拝読させていただきます。

  2. Isomine より:

    annaさん

    こんにちは。コメントありがとうございます。
    私が書く事の全てが役にたつとは思いませんが、少しでもご自身で
    使えそうな話し方や考え方があればと思います。
    引き続きお楽しみに!

    五十峰

コメントをどうぞ

Eメールアドレスは公開されません。