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【定期再掲】中国のTOEFL対策サイトで提供されるTPO(TOEFL Practice Online)の問題点

以下、過去記事の再掲です。

 

TPO31の問題分析の際に、TPO問題を掲載している中国サイトのTPO Reading問題を参照したところ、(個人的に)興味深いことが分かったので、今回はその発見について書きます。

 

以下、TPO31のReading問題の2つ目のパッセージ 第4段落のスクリーンショット。
英語力に自信のある方は読んでみてください。

 

TPO31 2nd Reading Passage

 

パッセージの途中の段落ですが、読んでみて、内容的におかしいと気づきますでしょうか。
公式模試のTPO31で読んだのは以下のもの。

 

TPO31 2nd Reading Passage 正しいもの

 

中国TPOサイトでは赤字部分がなく、まったく理解できない英文になっていました。

 

そして、TPO問題を扱っている中国サイトは多数ありますが、検索すると“すべて”が上の間違った段落の方を掲載していました。
(青字のlikelyがlikeになっているものさえ、いくつかあります。”In addition, results from other types of preschool readiness programs indicate that those who participate and graduate are less”で検索すると分かります)

 

また、同じパッセージの第3段落の以下の文(下から2文目)においても赤字部分が抜けていました。

 

 

このようなミスはトップページで

 

The official real problem material is the TOEFL test center ETS official genuine license for everyone to practice effectively.
(Google Translateの英語訳)

 

と謳っているサイトも含めて。

 

上の正しいパッセージの赤字部分の表現で検索すると一致するサイトはひとつもありません。

 

これってどういうことか?

 

誰かが最初にTPO31の試験画面を見ながら間違ってタイピングしたパッセージを、中国のTOEFL対策サービスが次々にコピペして自分たちのTPO攻略サイトを作成している …

 

中国TPOサイトの問題にミスがよくあるのは昔から知っていましたが、そのすべて(多くはTOEFL対策コースなどを販売していると思われる)が、以前に誰かが作ったものを単にコピペしているとは思いませんでした。

 

これらのサイトではTPO(過去に出題された問題)が数十も掲載されています。
中国TPOの活用方法を掲載したブログ記事なども多く、まあ、このブログを読んでいらっしゃるほどTOEFLに通じている方ならほどんどがご存知かと思います。
(実際にトフレのコースの受講生の方々からのご相談メールの多くにTPOに取り組んでいる/いたと書かれています。)

 

では、これらの中国TPOへの取り組みを私が勧めるかということですが、まずはOfficial Guide、Official Tests Vol. 1と2の公式対策本に取り組まれた方がいいでしょう。
内容に間違いはありませんし、「まず問題集1冊終える」という明確な目標があれば、継続しやすく、挫折の可能性が低くなります。
(「達成しやすい明確なゴールがあった方が続きやすい」というのは、よく言われるアドバイスですね。)

 

これら3冊を終えても更に多くのETS作成問題に取り組みたいというときに中国TPOを活用されたらよいかと考えます。
しかし上記の公式TOEFL iBT教材3冊で本試験14セット分の問題が掲載されていますので、ほとんどの方にとってはそれで十分でしょう。

 

また以下から、さらに2セット分となるTPO7と8のReading、Listening問題に取り組めます。

 

» TOEFL iBT Quick Prepって知っています?

 

 

以下、今回の記事に関連した過去記事です。

 

Reading、Listening対策にどのように取り組んだらよいか迷っていたり、現在TPOの問題に取り組んでいるが成果がでていないと感じる方は是非、一読ください。

 

» 中国のTPO(TOEFL Practice Online)で学習する危険性

» 失敗しやすいTOEFL対策 その2「とにかく問題を多く解けばよいと思っている」

» 「教材のDeltaはあまりよくないんじゃない?」に答えます

» TOEFL対策は独学で十分?

 

コメント

  1. Mio より:

    有力な情報提供ありがとうございます😊
    リスニングは練習する材料が少ないので、リスニングに関してはTPOを使おうと思うのですが、どう思われますか?

  2. Katsurayama より:

    Mioさん

    記事内で以下のようにお伝えしたように、TPOに取り組むことはよいことですが、他のものを優先した方がよいと考えます。

    > では、これらの中国TPOへの取り組みを私が勧めるかということですが、まずはOfficial Guide、Official Tests Vol. 1と2の公式対策本に取り組まれた方がいいでしょう。
    > 内容に間違いはありませんし、「まず問題集1冊終える」という明確な目標があれば、継続しやすく、挫折の可能性が低くなります。
    > (「達成しやすい明確なゴールがあった方が続きやすい」というのは、よく言われるアドバイスですね。)

    > これら3冊を終えても更に多くのETS作成問題に取り組みたいというときに中国TPOを活用されたらよいかと考えます。
    > しかし上記の公式TOEFL iBT教材3冊で本試験14セット分の問題が掲載されていますので、ほとんどの方にとってはそれで十分でしょう。

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