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【改訂版】英語が得意な人が自信を失い、プライドが傷つくのがTOEFL … いろいろ勉強してきたのになぜ伸びなかった?

以下、過去記事を改訂したものです。

 

受講を開始されたばかりの方から以下のようなご相談をいただきました。(文面はかなり書き換えています)
正直につづられたご自身の過去の取り組みの結果とこれからコース受講を始めるにあたっての不安。
TOEFL対策を現在進めている、またはこれから始める方々の中には同様の心配を抱くこともあると思われるので、こちらで回答します。

 

 

英語学習をかなりしたつもりだったが、TOEFLスコアは自分でも驚くほど伸びなかった。
高校時代、英語の偏差値65くらいで、得意科目だった。
4年前に3ヶ月、2年前に4ヶ月、毎日4時間、アメリカで語学学校に行い、その間はきちんと課題もこなして、真面目に取り組んでいたつもり。

シャドーイングの練習を行ったり、オンライン英会話を習ったりと、一般の人よりは英語学習をしてきたが。
留学経験のない人でも初受験のトフルで70点というような話には驚く。
ただ得意不得意の問題なのか。それとも勉強の仕方に問題があったのか。

さらに、TOEFLのリスニングは文章ははっきりと聞こえるが意味が全く頭に入ってこない。
リーディングもゆっくり繰り返し読むとわかるが1度目を通しただけでは全く意味が頭に入ってこない。
何が足りないのか。どういった訓練をしたらよいか。
シャドウイング、精読もしたのですが全く点数に繋がらなかった。単に練習量が少ないだけなのかもしれない。

 

TOEICは数年前に800点台前半。

TOEFLの過去のスコアは、3回の受験すべて60点台前半から半ば。
(Reading、Listening、Speaking:15点前後、Writing:20点前後)

 

 

今回の記事のタイトルに書きましたが、

 

TOEFLは「英語が得意な人が自信を失い、プライドが傷つく」ことがある試験。

 

ご相談をいただいた方は、一般的には「英語が非常にできる」方。

 

高校時代は英語が得意だった。
数年前にはTOEICで800点台前半を獲得。
その後、2度も3-4ヶ月、毎日現地での語学学校に通った。
しかしTOEFLを受けたら60点台。目標まで遠い。
自分で取り組みを進めてもスコアが伸びない。

 

自分の英語力に自信をもっていた方が、TOEFLと関わったとたん「期待したほどのスコアが取れない」「スコアが全然伸びない」と自尊心を傷つけられ、自分のこれまでの英語学習を疑うことになってしまう …
かつてはとても前向きに、楽しく英語と向き合ってきたのに …

 

この方は数年前にTOEICで800点台前半のスコアを獲得。
TOEICで800点台前半の英語力だと、TOEFL対策をあまり進めていなければTOEFLで60点くらいになることが多いと言えます。

その後の数年で、語学学校に通ったり、よいとされる英語学習法に取り組んだり、オンライン英会話などを行ってきたが、TOEFLは60点半ばにとどまっています。
この方が自分で1年以上TOEFL対策に取り組んで、伸び悩んできた理由をお知らせいただいた情報をもとにいくつか考えます。

 

1.TOEFLは「アカデミックな」英語試験

 

学んできた英語がアカデミックなものでないとTOEFLのスコアは上がりにくいと言えます。

 

TOEFLは日常生活において英語がどれだけ使えるかを判定する試験はありません。そのような側面は少しはありますが、英語圏の大学・大学院において活躍できる英語力の測定を狙いとしています。

 

よって、例えばオンライン英会話でどれだけ英語を話しても、TOEFLで高得点を取れるようにはなりにくいのです。

 

さらに「日本語での」アカデミックな内容に対して理解が苦手だったり、または論理的な分析が得意ではない方は、TOEFLで100点以上のような高得点獲得に人一倍苦労しやすいと言えます。日本語で苦手なことは英語でもうまくいきにくいので、そのような方はアカデミックな英語で求められる単語力や文法力、英文処理速度を向上させるだけではなく、アカデミックな内容の背景知識を増やしたり、論理的思考力も向上させる必要があるからです。

 

1日4時間の試験の語学学校に3-4ヶ月通うこと2回、でもそこで学んだ英語がアカデミックなものでなかったり、アカデミックな内容ではあってもTOEFLよりもずっと簡単だと、TOEFLの問題を読んだり、聞いたりしても理解が難しいままになりがち。

 

ご相談の中には

 

TOEFLのリスニングは文章ははっきりと聞こえるが意味が全く頭に入ってこない。
リーディングもゆっくり繰り返し読むとわかるが1度目を通しただけでは全く意味が頭に入ってこない。

 

とありましたが、苦手な学問分野の英文テキストを皆さんが読んだら、書かれていることの背景知識が足りず、内容が分かりにくいこともあるでしょう。逆に専門的な内容であっても、もともとよく知っていたり、以前から興味を持っている分野であれば、意味を知らない英語表現がそこここにあっても、おおまかな理解は可能だったりします。

 

とはいえ、本試験で出題される問題のすべてに対する背景知識を事前に身につけるのは不可能なので、TOEFL問題への取り組みを通して様々なアカデミックトピックの背景知識を身に着け、関連した内容が出題されれば理解しやすくしながらも、取り組み済みの問題で使われた単語・表現を意味を覚えることにより、問題パッセージを「意味を理解しながら、スラスラ読める」ようにしていくことが大切になります。

 

2.TOEFL問題への取り組み不足

 

語学学校に通ったり、独学で英語の勉強に頑張って英語力が向上しても、TOEFLの問題への取り組みが少ないと正解率アップは望みにくいと言えます。

 

TOEFLの問題で求められる論理的な思考・判断ができているかはTOEFLの問題を通してでしか分かりません。問題を解き、正解の理由を確認し、不正解の選択肢を選んでしまった原因を分析することにより、自分にとっての弱点が明確になり、効果的な学習ができるようになります。

 

例えば、私たちは普段日本語を使って生活しています。学生なら教科書や課題文献を読んだり、レポート・論文を書いたり、社会人なら仕事の書類を読んだり、作成したり。そのような作業を通して、私たちの日本語力は向上しています。しかし、このような日本語力向上の取り組みにより、センター試験の現代文の問題をより解けるようになっているかというと、必ずしもそうでもないということは理解いただけるかと思います。

 

センター試験の現代文の正解率を高めるには、センター試験の現代文の過去問や、専門家が問題を分析して作成した類似問題を解き、なぜその選択肢が正解になるのかについての解説を読み、聞き、同じように問題を解けるようになることが一番。

 

ということで

 

「TOEFLは英語の試験だから、英語学習を頑張っていれば、TOEFLのスコアは上がる」

 

とは言えないのです。

 

TOEFLの問題への取り組みを通して、出題される可能性のあるアカデミックな背景知識を身に着けつつ、語彙力、英文処理速度を高めながら、問題の解き方、正解へのたどり着き方を学んでいくことが有効な学習になります。
(それでも大幅なスコアアップ達成にはそれなりの時間・期間がかかりますが)

 

「日本人なら皆、センター試験の現代文で高得点が取れる」訳ではないように、「英語ネイティブなら皆、TOEFLで高得点が取れる」訳ではありません。

 

3.TOEFL問題の理解・消化不足

 

Reading、Listeningスコアは15点前後なので、だいたい50%くらいの正解率と言えます。
問題の半分くらいを間違っている方だと自分でTOEFLの問題に取り組んでも、理解できない/理解が十分でないところが残ったり、なぜその選択肢が正解になるかはっきりと分からず、問題の見方を養えない恐れがあります。

 

しかし、今後はListeningコース授業内で紹介されるいくつもの学習法を適切に実践しながら自分に合ったものを見つけ、コース内で提供される単語リスト、解説Q&Aの活用により問題内容を着実に理解しながら進めていくことにより、着実に消化しながら進めていくことが可能になります。

 

トフレでは受講生の方からの学習法やスコア獲得戦略のご相談は無料であり、授業を受けても解決されない疑問があれば、いつでも何回でもご遠慮なくメールでお尋ね下さい。

 

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