英語が得意な人が自信を失い、プライドが傷つくのがTOEFL … いろいろ勉強してきたのになぜ伸びなかった? その2
2019-01-19
前回の
英語が得意な人が自信を失い、プライドが傷つくのがTOEFL … いろいろ勉強してきたのになぜ伸びなかった? その1(2019年1月14日)
では
「TOEFLはアカデミックな英語試験」であるため、これまで学んだ英語がアカデミックなものでなければ、スコアは上がりにくい
とお伝えしました。
1日4時間の試験の語学学校に3-4ヶ月通うこと2回、でもそこで学んだ英語がアカデミックなものでなかったり、アカデミックな内容ではあってもTOEFLよりもずっと簡単だと、TOEFLの問題を読んだり、聞いたりしても理解が難しいままになりがち。
ご相談の中には
TOEFLのリスニングは文章ははっきりと聞こえるが意味が全く頭に入ってこない。
リーディングもゆっくり繰り返し読むとわかるが1度目を通しただけでは全く意味が頭に入ってこない。
とありましたが、苦手な学問分野の英文テキストを皆さんが読んだら、書かれていることの背景知識が足りず、内容が分かりにくいこともあるでしょう。
逆に専門的な内容であっても、もともとよく知っていたり、以前から興味を持っている分野であれば、意味を知らない英語表現がそこここにあっても、おおまかな理解は十分に可能だったりします。
とはいえ、本試験で出題される問題のすべてに対する背景知識を事前に身につけるのは不可能なので、
TOEFL問題への取り組みを通して様々なアカデミックトピックの背景知識を身に着け、関連した内容が出題されれば理解しやすくしながらも、取り組み済みの問題で使われた単語・表現を意味を覚えることにより、問題パッセージを「意味を理解しながら、スラスラ読める」ようにしていくことが大切になります。
ご相談をいただいた方が伸び悩んでいた主な理由のもう一つは
2.TOEFL問題への取り組み不足
語学学校に通ったり、独学で英語の勉強に頑張って英語力が向上しても、TOEFLの問題への取り組みが少ないと正解率アップは望みにくいと言えます。
TOEFLの問題で求められる論理的な思考・判断ができているかはTOEFLの問題を通してでしか分かりません。問題を解き、正解の理由を確認し、不正解の選択肢を選んでしまった原因を分析することにより、自分にとっての弱点が明確になり、効果的な学習ができるようになります。
例えば、私たちは普段日本語を使って生活しています。学生なら教科書や課題文献を読んだり、レポート・論文を書いたり、社会人なら仕事の書類を読んだり、作成したり。そのような作業を通して、私たちの日本語力は向上しています。
しかし、このような日本語力向上の取り組みにより、センター試験の現代文の問題をより解けるようになっているかというと、必ずしもそうでもないということは理解いただけるかと思います。
センター試験の現代文の正解率を高めるには、センター試験の現代文の過去問や、専門家が問題を分析して作成した類似問題を解き、なぜその選択肢が正解になるのかの解説を読み、聞き、同じようにで問題を解けるようになることが一番。
ということで
「TOEFLは英語の試験だから、英語学習を頑張っていれば、TOEFLのスコアは上がる」
とは言えないのです。
TOEFLの問題への取り組みを通して、関連した内容が出題される可能性のあるアカデミックな背景知識を身に着けつつ、語彙力、英文処理速度を高めながら、問題の解き方、正解へのたどり着き方を学んでいくことが最も有効な学習になります。
(それでも大幅なスコアアップ達成にはそれなりの時間・期間がかかりますが)
「日本人なら皆、センター試験の現代文で高得点が取れる」訳ではないように、「英語ネイティブなら皆、TOEFLで高得点が取れる」訳ではありません。
「これまで英語学習にかなり時間と期間を費やしてきて自分の英語力に自信があるのに、TOEFLで高得点が取れない」
というお話には何の不思議もありません。
過去に学習した英語が、TOEFLで求められる英語の方向にあっていなかったと分かったら、これまでの取り組み方を見直し、修正しましょう。
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