CEFRとTOEFL – “can do”について(五十峰先生)

2019-01-09

CATEGORIES 五十峰先生のSpeakingアドバイスby.Isomine0 Comments

皆さんこんにちは。スピーキングコース担当の五十峰(いそみね)です。
2019年もよろしくお願いいたします。

 

さて今年1回目は、読者の皆さんに “can-do”について考えて頂きます。教育や言語に関わっている方であればご存知でしょうし、どことなく聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。「~ができる」という項目をリスト化したものです。

 

これが何故重要かというと、何点レベルだとどのようなスキルが身につく、という理解があれば、TOEFL対策をしていない時でも(例、日常英会話など)、「あ、自分は今このくらいのことができているのだ」と客観的な自己評価をくだすことができるのです。

 

この概念は、CEFR(Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment)というヨーロッパ言語共通参照枠から派生しているコンセプトであり、英語だけでなく38言語で参照枠が提供され、同一の基準で測ることができる国際的な指標です。それぞれの言語における4技能(reading, writing, listening, and speaking)が6段階でレベル分けされています。(日本では、日本の学習者に合うようにCEFRを修正したCEFR-Jが使われています。)

 

ETS Global, 2012

 

 

 

 

(ETS Global, 2012)

 

ではこれがTOEFL iBTにおいてはどのくらいのスコアを意味するのかを見てみましょう。

 

Papageorgiou, et al. 2015

 

 

 

 

 

 

 

(Papageorgiou, et al. 2015)

 

Speakingセクションだけ見てみると、20点でB2レベル、25点でC1レベルということがわかりますね。それではそれぞれのレベルで、どのようなことができる、”can-do”になっているのでしょうか?重要だと思われる部分は強調してあります。

 
CEFR-J (日本語版)(一部抜粋)
  B2レベル C1レベル
Speaking (interaction/やりとり) ・新聞・インターネットで読んだり、テレビで見たニュースの要点について議論する事ができる。
・一般的な分野から、文化、学術などの、専門的な分野まで、幅広いトピックの会話に積極的に参加し、自分の考えを正確かつ流暢に表現することができる。
・自分が学んだトピックや自分の興味や経験の範囲内のトピックなら、抽象的なトピックであっても、議論できる
・幅広い慣用表現を使って、雑誌記事に対して意見を交換することができる。
・言葉をことさら探さずに流暢に自然に自己表現ができる。社会上、仕事上の目的に合った言葉遣いが、意のままに効果的にできる。自分の考えや意見を正確に表現でき、自分の発言を他の話し手の発言にうまくあわせることができる。
Speaking (production/発表) ・ある視点に賛成または反対の理由や代替案などをあげて、事前に用意されたプレゼンテーションを聴衆の前で流暢に行うことができる。
・ディベートなどで、論拠を並べ自分の主張を明確に述べることができる。
要点とそれに関連する詳細の両方に焦点を当てながら、あらかじめ用意されたテキストから自然にはなれて、かなり流暢に容易に表現できる。
・ディベートなどで、社会問題や時事問題に関して、補助的観点や関連事例を詳細に加えながら、自分の視点を明確に展開することができ、話を続けることができる。
 複雑なトピックを、派生的問題にも立ち入って、詳しく論ずることができ、一定の観点を展開しながら、適切な結論でまとめ上げることができる。

 

TOEFL iBTにおいては会話のやりとりはありませんので、主にproductionの方に注目することになりますが、日常(例:学校や会社等)で英語を使う場合、interactionでのcan-doも念頭に置いたほうがよいでしょう。いずれにしても、いくつかのkey wordsが繰り返されています。それぞれに対して、ご自分の中で「これは今の自分に当てはまる・はまらない」「これはSpeakingセクションのあの問題の際、自分が得意・苦手だな」「日常の中でこれは練習できるな」等と振り返ったり、普段の英語学習における目標・練習方法などを考えたりするのに役立つことでしょう。

 

もちろんTOEFL Speakingセクションにおいては、より詳細な採点基準、Speaking rubricsが公開されていますので、そちらも時々参考にするとよいでしょう。

 

それではまた次回お会いしましょう。

 

五十峰

 

References:

ETS Global. (2012). The Common European Framework of Reference for Languages.
https://www.etsglobal.org/Research/CEFR

Papageorgiou, S., Tannenbaum, R. J., Bridgeman, B., & Cho, Y. (2015). The association between TOEFL iBT® test scores and the Common European Framework of Reference (CEFR) levels (Research Memorandum No. RM-15-06). Princeton, NJ: Educational Testing Services.

 

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