Problem Based Learning(PBL、問題解決型学習)(五十峰先生)

2018-12-30

CATEGORIES 五十峰先生のSpeakingアドバイスby.Isomine0 Comments

皆さんこんにちは。スピーキングコース担当の五十峰(いそみね)です。

 

さて今回は、現在私が研究対象としているProblem Based Learning(PBL、問題解決型学習) についての取り組みを紹介しましょう。今後ビジネススクールに留学をお考えの方にとっては、すでに馴染み深いもしくは今後重要になっていくコンセプトかもしれません。

 

まずPBLとは何なのか?研究者によると:

 

“PBL is an approach to teaching which uses realistic, problematic scenarios and subtle tutor questioning to facilitate in students critical ways of thinking (Jones & Turner, 2006).”

 

となっています。簡潔に述べると、実社会における問題を解決するのに、学生達自身が主体となって計画を立てて進め、教員やTAがアドバイスをするというアクティブラーニングの手法です。

 

これを導入している教育機関は日本も含めて世界でも多くあるようですが、最初に紹介するのはシンガポールにあるSingapore Management University(SMU)。SMUではSMU-XというPBLメソッドを取り入れ、企業における実際の問題などを解決する過程でリーダーシップやチームワーク、ファシリテーションスキルなどを身に付けるプログラムです。

 

SMU-X

 

Real world issues and problems – シンガポール現地の企業、NPO、政府組織などと提携し、実際にある問題を提起

Mentoring – 教員や企業社員によるコーチング・メンタリング

Interdisciplinary topic – 様々な分野のトピックに対して、各分野の学生達が集まり協働作業をする

Faculty–external relations – 教員と外部の密接な連携

 

 

また教授陣も会計、マーケティング。IT、経済、社会科学、等様々な分野の専門家が揃っていますね。ご興味のある方は是非ともSMUのホームページからご覧になってください。PBLこそ今後主流となる学習メソッドだ!と提唱する学者もおり、日本でもすでに導入している大学は増えてきています。皆さんが留学する大学・大学院でも使われているメソッドか、チェックしてみてはいかがですか?

 

次に、デンマークのオールボー大学におけるProblem Based Learningの取り組みを紹介します。

 

オールボー大学はデンマーク北部にあり、約2万人の学生が学士・修士・博士課程で学んでいます。この大学の特徴は何と言っても、すべてのプログラムがPBLメソッドを活用しているという点です。

 

PBLを使った大学院のプロジェクト授業の様子の動画が紹介されています。(約2分)

 

 

皆さんが留学して、このように大学院のプロジェクトに参加している姿を想像することができますか?少人数制のグループワークを行うところが多いので、ただ参加するだけでなく、貢献しなくてはなりませんね。

 

またPBLを活用した授業では、試験や成績はどうなるのか?と思うかもしれません。その流れを説明した動画がこちらです:(約4分)

 

 

このようにかなりインタラクティブなやりとりが要求されますので、かなりの英語力、特にスピーキングとリスニング力が要求されますね。もちろん問題の分析や調査などのスキルも必要。皆さんが留学して貢献できるよう、まずはTOEFLのスコアをしっかりと出すことが先決です。Preparation for TOEFL iBT is preparation for your future academic success! を合言葉に、引き続き頑張りましょう。

 

最後にPBLを応用した、ビジネススクールに関心のある方にとっては興味深い取り組みを紹介します。それはケース・コンペティション(case competitions)です。

 

このようなコンペは世界中の大学で行われており、様々な参加者が学部・大学院レベルで競い合うようです。例えば一番有名なハーバード大学での大会や、香港大学、欧米のMBA学生を対象としたペンシルバニア州立大学の大会など、多種多様。また手前味噌で恐縮ですが、私が働いているAPUでも国際大会が行われており、2018年は以下の参加校が揃いました。

 

GBCC 2018 Participants

 

どこの大会も大まかなルールはほぼ同じで、予選ラウンドと決勝ラウンドに分かれています。ケース(企業の課題など)が与えられ、決められた時間(例:24時間)以内にチームごとに課題の分析、リサーチ、提案、そして最終的にプレゼンテーションを行い、審査員団によって勝者が決められる、という流れが一般的です。

 

このように、今まで見てきたPBLの手法がこういった局面でも用いられている、ということがお分かりになるかと思います。また国際レベルとなるともちろん使用言語は英語で、チームワークも要求されます。欧米の学生達はPBLメソッドに慣れているので、より一層各チームのパフォーマンスが発揮できるのだと言えます。コンペに参加する・しないは別にしても、そのようなスキルがより身近に必要となり、日本においても益々求められていくでしょう。

 

ではまた次回にお会いしましょう。

 

Reference:

Jones, R. L., & Turner, P. (2006). Teaching coaches to coach holistically: Can problem-based learning (PBL) help? Physical Education and Sport Pedagogy, 11(2), 181-202.

 

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