「誰にとってもこれがベストだ」という学習法はありません

2018-09-03

CATEGORIES TOEFL学習全般, 学習法 質疑応答by.Katsurayama0 Comments

前回の投稿

 

TOEFL対策方法に関するご質問をいただいたので、ここで回答します その4(2018年8月28日)

 

では、「音読」の取り組み方について少し書きましたが、今回は範囲を広げてその他の様々な学習法も含めての話をしたいと思います。

 

よく勧められる学習法には「音読」「ディクテーション」「シャドウイング」「リピーティング」などがありますが、「『誰にとっても』この学習法がベストである」というものはありません。

 

スポーツでも、ある選手がある練習方法で世界的に目覚ましい活躍をしたとして、ではその後、他のトップ選手も同じ練習方法に変えるかというとそうでもないものです。
また、ある練習方法で目覚ましい成果を出した選手がその後ずっと同じ練習方法を続けはせずに、後にコーチや練習方法を変えるケースは多くあります。

 

前回のブログ記事で

 

> 音読は学習方法のひとつであり、それが「すべて」ではありません。
> また音読が「ベスト」であるかは

 

> その人の英語力
> その人の目標
> 音読をする英文の難易度や内容

 

> によります。

 

と書きました。

 

使用する教材問題の難易度と学習者の実力に大幅な差がある場合、学習者はその教材から多くを学びにくいと言えます。
学習においても、スポーツの練習においても、その人のレベルにあった課題に取り組むことが効果的な成長をもたらします。

 

とはいえ、TOEFLの問題は自分にとって難しく、理解しにくいという方もいらっしゃるでしょう。
その場合、理解を向上させる解説やサポートが充実しているものに取り組んだり、TOEFLの形式や内容に合っていながらも、難易度が少し低い問題を進めることが有効です。

 

(参考)
失敗しやすいTOEFL対策 その4「ETS作成の問題・過去問に取り組むのがベストと考えている」(2015年7月30日)

 

よって「音読」「ディクテーション」「シャドウイング」「リピーティング」等を行う際、教材問題の難易度と自分の英語力を考慮し、自分にとってその学習法は難し(易し)すぎないか、実際に行ってみて実力の向上を実感できているかを判断して、学習法を選択することが大切になります。

 

TOEFL Listening対策に限定して具体的に考えてみましょう。

 

音読をするのがTOEFL Listening問題のスクリプトとして

 

音読していく際に、意味を正確に理解できているか。
(理解できないところがあちこちあるなら高い効果は期待しにくい)
音読の際、間違った発音やイントネーションで発話していないか。
(間違ったまま発話していると、音をそのまま覚えてしまう)
問題音声と同じくらいのスピードで音読できるようになったか。
(ゆっくりでしか音読できないと、実際の試験のスピードに追いつけない)

 

などが気になります。
これらの問題点を解消するためには

 

まず問題内容のすべてを黙読して理解できるようにする
(「100%理解できないとダメ」ということでもないのですが、理解できないところが多いと、その問題への取り組みから学べるものが限られます)
発音、イントネーションはスクリプトを見ながらのリピーティング等により、音声を真似て覚える。また音声だけではなく、問題と同じくらいのスピードで発話できているかを意識する。

 

などを行うことが大切です。

 

とは言え、同じ学習法を継続していくと、もともと自分の弱点の対策として取り組んでいた成果がでて、別の弱点を強化するために別の学習法を選択した方がよいという状況になったり、同じ学習法ばかり行うことにより取り組みに飽きてきて集中しにくくなったりする恐れがあります。

 

「語彙力が低い」「音声を認識するのが苦手」「Listeningのスピードについていけない」「英文を速く読めない」などとTOEFLのスコアが十分ではない理由『ひとつ』を強烈に意識される方がいらっしゃいますが、スコアを大幅にアップしなければならない状況なら、その方にとって解消しなければならない弱点はひとつではありません。
「音読だけ」「ディクテーションだけ」「シャドウイングだけ」「リピーティングだけ」行うのではなく、いくつかの学習法を組み合わせて、自分が足りない様々なところを向上させていった方がいいでしょう。

 

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