早稲田大学文化構想学部・文学部一般入試(英語4技能テスト利用型)におけるTOEFL iBTの基準スコアについて:60点を獲得するためのスコア戦略 その1

2018-05-23

大学の入学者選抜におけるTOEFLテストの活用は増加しているとのことですが、大学側が要求するスコアの獲得戦略についてときどき書くことにします。

 

第1回目は、早稲田大学文化構想学部・文学部一般入試(英語4技能テスト利用型)。

 

「英語でワセ文へ」リーフレット

 

早稲田大学文化構想学部・文学部一般入試(英語4技能テスト利用型)での「基準スコア(総点および各技能点)」は

 

総点:60(Reading 14、Listening 14、Speaking 14、Writing 14)

 

つまりトータルとしては60点以上、それぞれのセクションで最低14点以上が求められています。
各セクションの最低点14 × 4は56点。
どこかのセクションであと4点以上を稼がなければなりません。

 

お勧めする目標スコア60の構成は、R 16、L 15、S 15、W 14

 

それぞれのセクションに対して解説しますが、今回の「その1」ではWriting 14の獲得について書きます。

 

TOEFL Writingでは、Integrated、Independentという2つの問題タイプのエッセイに対して人間の採点官とe-Raterという自動採点プログラムが評価点を付けます。
14点は、4者([人間とeRater]× 2)それぞれの評価点の平均が2.0だったときのスコア。
(評価点は5, 4, 3, 2, 1, 0のいずれか。Writingスコア換算について詳細を知りたい方は以下をご一読ください)

 

TOEFL Writing: 評価点が上がったのにトータルのスコアが下がった。なんで?(2017年11月11日)

 

4者がエッセイに対して評価点2をつければ当然平均は2.0。
評価点1のエッセイよりも優れたものなら2以上になるので、1点と2点の評価基準を比べてみましょう。

 

※ 評価基準内の文言は、ポイントを分かりやすく説明するためにかなり意訳しています。

 

TOEFL Writing Rubrics「評価基準」    Rubrics全体を読みたい方はこちらをクリック

 

<Integrated Writing>

 

評価点1

 

A response at this level is marked by one or more of the following:

「1点の回答は以下のいずれか、または両方の特徴を持つ」

● The response provides little or no meaningful or relevant coherent content from the lecture.

「Listening内容についての記述がほとんど、または全く理解できないものだったり、Listeningとは関係ないことを書いていたり」

● The language level of the response is so low that it is difficult to derive meaning.

「表現や文法に難が多く、何を書いているのか分かりにくい」

 

と、ひどい言われようです。
ちなみに0点の評価基準は以下なので

 

A response at this level merely copies sentences from the reading, rejects the topic or is otherwise not connected to the topic, is written in a foreign language, consists of keystroke characters, or is blank.

「Readingの単なるコピーだったり、問題トピックと関係ないことを書いていたり、英語ではない言語でのものだったり、白紙だったり」

 

Reading、Listeningの内容が少しは理解できて、問題に関連したことについて書いていれば、非常に分かりにくいものでも1点はもらえる

 

と言えます。そんな1点を上回るレベルのエッセイが書ければ2点になるということですが、評価基準を確認すると

 

評価点2

 

A response at this level contains some relevant information from the lecture, but is marked by significant language difficulties or by significant omission or inaccuracy of important ideas from the lecture or in the connections between the lecture and the reading; a response at this level is marked by one or more of the following:

「2点の回答は、Listeningに関連した情報がいくらか書かれていても、表現・文法においてあちこちで問題があったり、Listeningや、ListeningとReadingの重要なポイントがかなり抜けていたり、不正確だったり。以下のうちの1つ以上の特徴を持つ」

● The response significantly misrepresents or completely omits the overall connection between the lecture and the reading.

「ListeningとReadingの関連部分の記述がかなり不正確だったり、関連部分にまったく触れていなかったり」

● The response significantly omits or significantly misrepresents important points made in the lecture.

「Listeningの重要なポイントの記述がかなり不正確であったり、極めて少なかったり」

● The response contains language errors or expressions that largely obscure connections or meaning at key junctures, or that would likely obscure understanding of key ideas for a reader not already familiar with the reading and the lecture.
「 表現や文法のミスにより、重要なポイントのつながりや意味がほとんど曖昧だったり、ReadingとListeningの内容を知らない人が読んだときに、重要な考えが曖昧にしか理解できなかったり」

 

ということで、ReadingとListeningの内容がいくらか理解でき、表現に多々問題がありながらも、読んだ人に理解してもらえるくらいの英語で書かれていれば、評価点2になります。

 

早稲田大学文化構想学部・文学部一般入試(英語4技能テスト利用型)ではReading 14以上、Listening 14以上の獲得も求められますが、Reading、Listeningともに14以上が獲得できる英語力がある人にとって、Writing 14(評価点平均2.0)の比較的短期間での獲得は、適切なTOEFL Writing対策を行えば難しくはありません。

 

そのような方なら、ある程度英語を書くことに慣れていればWriting対策は全くしないでも14点以上が取れるかもしれません。実際にTOEFL iBTにおいてどのくらいのスコアが取れるかは、以下の公式模擬試験で確認が可能です。
公式模擬試験(TPO:TOEFL Online Practice)の問題はいずれも過去に本試験で使用されたものであり、ここでのスコアは本試験で獲得する可能性のあるものと判断できます。

 

公式オンライン模擬試験(TPO:TOEFL Practice Online)

 

公式オンライン模試のGroup 1は4セクション。
Writingは自動採点プログラムのe-raterのみによる採点ですが、e-raterは本試験でも使われていますし、実力の大まかな判定に役立ちます。

 

ではWritingのもう一つのタスクIndependentでの2点と1点の評価基準も確認しましょう。

 

<Independent Writing>

 

評価点1

 

An essay at this level is seriously flawed by one or more of the following weaknesses:

「1点の回答は、以下のうちの1つ以上の欠点によって問題の多いものとなっている」

● Serious disorganization or underdevelopment

「構成がなっていなかったり、または展開されていなかったり」

● Little or no detail, or irrelevant specifics, or questionable responsiveness to the task

「自らの主張をサポートする詳細が(ほとんど)なかったり、主張とは関連のない詳細を書いていたり、見当違いの内容になっていたり」

● Serious and frequent errors in sentence structure or usage

「文法や表現のエラーが非常に多い」

 

評価点1ですし、ここでも極めて辛口の評価ですね。
続いて、評価点2は

 

評価点2

 

An essay at this level may reveal one or more of the following weaknesses:

「2点の回答は、以下のうちの1つ以上の欠点を持つ」

● Limited development in response to the topic and task

「トピックや問題に対して十分に展開されていない」

● Inadequate organization or connection of ideas

「構成や主張への関連が不十分」

● Inappropriate or insufficient exemplifications, explanations, or details to support or illustrate generalizations in response to the task

「問題に対しての主張を支持するための例示、説明、詳細が適切でなかったり、不十分だったり」

● A noticeably inappropriate choice of words or word forms

「意味的にも、形式的にもおかしな表現が目立つ」

● An accumulation of errors in sentence structure and/or usage

「文法や表現の間違いが多い」

 

以上から、Integrated、Independentともにかなり難があっても、いくらか問題に対して回答できていれば2点が取れると分かります。

 

今回はWritingセクションにおける評価点1と2の違いについて説明しましたが、具体的なエッセイのサンプルを見たいという方はETS発行のOfficial Guide(青い分厚い本)のWriting Sectionでご確認ください。

 

Integrated、Independent Writingの3、4、5点の評価基準についても知りたいという方は以下をご一読ください。

 

TOEFLスコア戦略:何点スタート、何点目標? [R 19, L 14, S 15, W 17 Total 65スタート、109以上目標] その7(2018年4月7日)

 

次回の「その2」ではSpeakingセクションでの15点獲得について書きます。

コメントをどうぞ

Eメールアドレスは公開されません。