SpeakingのDelivery(音声面)における注意点(五十峰先生)

2016-08-19

皆さんこんにちは。Speakingコース担当の五十峰(いそみね)です。日本では暑い毎日が続いていますが、体調管理は大丈夫でしょうか?さて今回は、以前にSpeaking音声添削コース(ベータ版)に参加された受講生の方々の回答をもとに、発話におけるいくつかの注意点を記していきます。

 

【Delivery(音声面)においての注意点】

 

1.イントネーションと間の使い方について

 

高得点を目指そうとするあまり、より速く、より多く話そうとする傾向が多くの方々に見られました。その結果、以下のような悪影響が出てきます。

 

a) 不自然なイントネーションになってしまう
b) 間(ま)をとらずに続けて話す

 

いずれもETSによる採点項目において、awkward intonation and pacing は減点対象。逆にこれらを上手く、より自然に使いこなせるようになれば、スコアアップも期待できるでしょう。

 

<対策>

イントネーションに関しては、なるべくサンプル回答(ネイティブスピーカーが望ましい)やリスニング音声を聴きながら、とにかく真似ることが最善策です。必要であればスクリプトに強弱の記しを書き込みながら、ネイティブのイントネーションのパターンを体得しましょう。

 

間の取り方については、少し初心に戻る気持ちでスラッシュリーディングを繰り返すとよいでしょう。これによって、構文的にどこで切れるのがmake senseなのか、また意味的に強調したい部分はどこになるのか、などが改めて理解できます。1つ例をご紹介しましょう。スラッシュを意識して、充分に間を取って音読してみてください。

 

1. Many years ago / people in America used to keep cool in the summertime / by eating watermelon and homemade ice cream, / and sitting outdoors under a shady tree. / These days / most people use air conditioning and stay inside. / Japanese people also have changed the ways they keep cool,  / but fireworks and local festivals / are still an important part of summer. /

 

2. In recent years / the number of people / who keep pets in Japan / is increasing. / In fact, / the pet industry is growing larger and larger. / People spend a lot of money / to buy a purebred dog or a cat. / Some of these pets / can cost more than two hundred thousand yen. / These owners / then purchase the highest quality of pet food / and pet snacks for them / and treat them / as if they were their children. /

 

3. You are what you eat / is a common saying. / If a person eats a lot of junk food, / then he will probably be unhealthy and fat. / On the other hand, / if he eats healthy foods, / he will have a better chance / of staying healthy. / Doctors feel / that a good diet is one / that is rich in carbohydrates. / Fruits and vegetables / are also very important, / so people should have / at least ten servings a day. /

(出典: ナツメ社「CD付英語の発音が正しくなる本」(2000)より抜粋・加筆)

 

スピーチが上手な有名人(例えばSteve Jobs)を参考にしながら、どういう間の取り方が効果的なのかを研究して、更に自分で真似しましょう。

 

2. 間違えやすい発音について

 

発音が最重要ではありませんが、間違った発音によって伝わる意味が変わってしまうのは避けたいですね。多くの学習者が共通して苦労している発音は、以下のような例がみられました。

 

– THSの違い

“I think …”と言うべきところで“I sink …”と沈んでしまっては困りますよね。また過去形においても “I thought”が “I sought”に聞こえることがあります。ご存知かと思いますがTHの場合はきちんと舌を歯で挟んで息を出す練習をしましょう。以下を練習してみてください。

 

・thank / sank
・thick / sick
・thin / sin
・faith / face
・think / sink
・worth / worse

 

– VFの発音

皆さんはvaluableを正しく発音できますか?冒頭のvは上の歯で下唇を軽く噛みながら発音し、-ableのbは上下の唇をくっつける必要があります。またF発音の場合もV同様、唇を噛みながら息を出す必要があります。多少大袈裟になってもかまいせんので、ゆっくりハッキリ発音するよう心がけてください。以下を練習してみてください。

 

・vote / boat
・very / bury
・vow / bow
・vest / best
・van / ban
・vigor / bigger

 

– RLの違い

昔からよく指摘される弱点ですね。難しいですが注意さえすれば習得可能です。

<Lの場合> 舌を上の歯の裏に押し付け、口をしっかり開ける

<Rの場合> 口はあまり開けず、舌を丸めて持ちあげる感じで、口内のどこにも触れない

以下を練習してみましょう。

 

・right / light
・grass / glass
・rate / late
・wrong / long
・raw / law
・read / lead

 

3. cancan’tの違いについて

 

これを間違うと大変です。意味が180度変わってしまいます。学習者の回答の中にも「ん?canなの?can’tなの?」というのが複数みられました。意識して下の対策を行ってみましょう。

 

<対策>

・語尾のtをハッキリ言うように心がける

・短縮形にせず、can notと分けるようにする

・canの場合はそれ自体を強調するのではなく、その後の動詞を強調して発音する。

例: I can go.

・canはよほど「できるってば!」みたいに強調することは稀なので、そもそもそれ自体を強調することはない、と覚えておく。

例外: Yes, we CAN! (前にyesがあるので判りやすい)

・can’tの場合は、それ自体を強く発音する。

例: I can’t go.

 

いかがでしょうか。ご自分に当てはまる注意点がありましたか?まずはできていない点を認識し、正しい練習法に基づき繰り返し練習あるのみです。頑張りましょう。

 

それではまた次回にお会いしましょう。

 

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