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「TOEFL 50点台、TOEIC 700点台半ば」からTOEFL 100以上獲得を目指す その1

TOEFL 50点台くらいのスタートで100点以上獲得を目指す方は多いので、そのような方が100点以上に到達するためには、どのようなスコア獲得戦略に基いて対策を進めるべきかについて(話が長くなるため何回かの投稿に分けて)書きます。

 

Aさん

TOEFL:R 15, L 12, S 13, W 14 Total 54点(初回受験のスコア)
TOEIC:760点

という方がいたとします。

 

TOEFL初受験の場合、試験形式に慣れていなかったり、問題の難易度に圧倒されて途中で諦めたりと実力を発揮できないことが多いものの、このケースでは、Aさんの英語力が十分に反映された点数であったとします。
実際にTOEICが760点の方なら、TOEFLで54点くらいになりやすいと言えます。

 

TOEIC何点だとTOEFLで何点取れる?(2011年6月11日)

TOEIC何点だとTOEFLで何点取れる?(続き)(2015年11月25日)


TOEIC 750以上だと、世間一般では「英語ができる人」ということになるかと思います。
TOEICスコアを昇進要件にしている有名企業の多くは730点や750点を管理職や海外赴任に求めていますし。

しかしTOEIC700点台の英語力の高い方が、TOEFL対策をあまりしないでTOEFL iBTを受験すると50点くらいになることが多いと言えます。

 

続いて、目標スコアである100点以上について。
私は、通常、100点獲得を目指している方には、R 28、L 27、S 20、W 25 狙いをお勧めしています。

 

なぜR 25、L 25、S 25、W 25とすべてのセクションの目標スコアが同じではないのか?

理由1:Speakingセクションには25点が存在しない。

Speakingでは24点の次は26点になります。

 

Speaking/Writing換算表


なので、Speakingで25を狙いましょうということがそもそも成立しません。

 

理由2:Speakingでは高得点獲得が難しい。

これは日本での受験者を対象とした話になります。
例えば、英語を話すことに慣れているヨーロッパの国々のTOEFL受験者はSpeakingが他のセクションよりも特に低いということはありません。
ヨーロッパ諸国の中では、日本とは反対にReadingを一番苦手としている国が多かったりします。

しかし英語を話す機会が少ない日本の受験者の多くの方々にとって、6のタスクの評価が3点平均である23点を超えるスコアを取るのは難しいと言えます。

 

Speaking 24以上の獲得が難しい理由と現実的なSpeaking目標スコア その1(2014年11月3日)

Speaking 24以上の獲得が難しい理由と現実的なSpeaking目標スコア その2(2014年11月22日)


(ちなみに余談ですが、ETSが発表した2014年度のTOEFLテストスコアデータサマリーによると、日本人の平均スコアは80点(R 18、L 17、S 17、W 18)とSpeakingの平均は他のセクションと比べて低くはなっていません。これはSpeakingは日本人にとって高いスコアを取りにくいが、Speakingの換算方式上、非常に低いスコアも出にくいからと推測します。「R 8点、L 7点、しかしSは13点」というのはよくあるスコアパターンと言えます。Speakingのスコア換算の仕組みに関しては近々書きます。)

 

2014年度 TOEFLテストスコアデータサマリー
(国別データは pp. 14-15にあります)


以上の理由により、100点以上の獲得を目指す場合、Speakingは低めの20点を目標としています。
しかし「Speakingは苦手ではない」という方は、22-23点を狙い、Speakingで稼げる分、Reading、Listeningの目標を下げてもいいでしょう。

 

ではWritingでもっと高いスコアを狙うのはどうか?
トータル100目標なら、Writingでは25点獲得狙いをお勧めしています。
なぜかと言うと25点は、Integrated、Independentそれぞれに対して採点官2人ずつの評価の平均が4点の場合のスコアだから。
(便宜上、「採点官2人ずつ」としていますが、実際は、それぞれのタスクに対して「人間の採点官」と「e-raterという自動採点プログラム」が評価点をつけます。)
25よりも高いスコアを獲得するには、4回の採点のうち、1つ以上で5点を獲得しなければなりません。
評価点の5点は、Writingにおいて最も高いスコア、つまり満点。
Writingで「4点が取れるようになる」のと「5点が取れるようになる」のには大きな差があるので、4平均の25点が取れれば良しとするという戦略を取っています。

 

ということで、Speakingで稼げない分、ReadingとListeningで高めのスコアを狙う戦略をお勧めしています。
(Readingの方が目標スコアが1点高い(R 28、L 27)のは、Readingの方が低い正解率で高得点が取れる、などが理由)

では、現時点でTOEFL  R 15, L 12, S 13, W 14 Total 54点 のAさんは、100点獲得を目指して4つのセクションの対策を並行して進めるのがよいのか?

 

私は「Listeningのみ」「またはReadingとListeningを並行して」の取り組みからTOEFL対策を進めることをお勧めします。

 

長くなりましたので、その理由は次回の「その2」でお伝えします。

 

スコア獲得戦略については過去に多くの投稿で書いてあり、これから書いていくことは、過去に書いたものを別の角度からまとめ直したものになります。
今後書いていく予定の内容を先に知りたいという方は是非、以下をご一読下さい。

 

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