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【再掲】TOEFL Readingで文の構造が分からないときがある。文法力を高めるには何をしたらいい?

Readingコースの受講生の方から、以下のようなご相談メールをいただきました。

「TOEFL本試験のReading問題において、文構造の把握に苦労することがよくある。文法を学習するためによい参考書はあるか。TOEICのスコアは900近くあるが、TOEFLでは構文の理解が難しい。」

同じような悩みを持たれている方もいらっしゃるかと思うので、こちらで回答することにします。

 

まず私の回答は

TOEFL iBT Reading問題をより理解するのに適した文法書はない

になります。

 

これは「英文法のよい参考書はない」という意味ではありません。

ロイヤル英文法Practical English Usageのような優れた英文法書はあります。

しかし、私はこれらの英文法の参考書をTOEFL対策用としてお勧めすることはありません。

 

なぜか?

英文法を詳細に解説するものはどれも分厚く、それを一通り読もうとすると膨大な時間がかかりTOEFL対策としては極めて非効率になるからです。

また仮に、実際に英文法の参考書をすべて読んだとしても、そこに書かれている解説が詳しいほど、読み進めていく中で、結局どの箇所がより大事なのかが分からなくなり、重要性の低い、英文法としては稀な用法の部分ほど慣れていないため理解に時間がかかってしまうことになります。

 

もし「文法が昔から苦手」ということならば、大学入試で求められるような英文法の項目を簡単にまとめたものを1, 2冊買って、一通り読んでもいいでしょう。
(冒頭のご質問をいただいた方はTOEICで900近くあるということなので、基本的な文法項目はだいたい理解されているはずであり、この作業は不要と考えます。)

その際に、そこに書かれていることが理解できれば十分であり、例文などを完璧に覚えようとする必要はありません。
また大学入試でよくあるような、一語ずつ品詞(名詞、動詞、形容詞、副詞など)を分析して、英文構造を取る練習は不要です。

 

ではTOEFL Reading対策として英文法をどのように学ぶのが一番良いのか?

私は、Reading問題に取り組んでいく中で、文法/文の構造が分からないところがあったら、そこに関する解説を読んだり、分からない箇所の文法に関して適切な人に質問するのがベストと考えます。

 

例えば「分詞構文」「倒置」「強調構文」などを文法書などで過去に学んでいても、実際に英文の中でそれらが使われていることに気が付かないことが多いのです。
また「『分詞構文』や『倒置』が使われているのでは?」と思えても、その用法や意味を正確には把握できないこともあります。
よって事前に文法書等で学んでいても、それだけでは不十分と言えます。

 

トフレのReading / Listeningコースでは、コース教材の膨大な問題に対して、過去にいただいた質問メールへの解説を、質問者の名前を一切ださない形で解説Q&Aとしてまとめ、受講者はそのQ&Aを適宜、参照しながら進められるようになっています。
さらに解説Q&Aに掲載されていない箇所に関しては、メールで私に質問できます。

実際にTOEFLの問題を解いていく中で、どんな人でも文法や意味が分からないところは出てくるはずであり、その箇所に対してピンポイントで解説を受けられれば最も効率よく進められます。
そして分かりにくい文法項目に対しては、例文をいくつか提示するようにしています。

 

もしQ&Aの解説の中での文法用語に馴染みがない場合、例えば「強調構文」と言われてもピンと来ない場合は、お手元の参考書で「強調構文」の箇所を読みましょう。
TOEFLでは瑣末な文法の理解がポイントになることはめったになく、理解が求められる重要な文法項目はどの文法書でも取り上げているので、すでに文法書が1冊あれば、新たなものを買う必要はありません。

 

また私がお勧めするのは「強調構文」のようなキーワードでの検索。
今は様々な人がサイトやブログで英文法についてまとめています。
例えば「強調構文」について書かれたページをいくつか読めば、どんなに詳しい英文法書よりも多くを学べます。
TOEFLの問題を理解するのに必要な文法項目はさほど多くはありません。
難しい英語の試験ではありますが、英文法の参考書をすべて理解する必要はまったくありません。

 

TOEFL問題の英文を理解できるようにしていけば、本試験の問題で使われる分かりにくい文構造でつまづくことがなくなっていくだけではなく、単語力、英文処理速度、解答力、背景知識等も養成できます。
文法に関しては、分からなかった箇所に対する解説を確認し、それでも理解が不十分と思われる場合は、文法書やネット検索で文法知識を補強しましょう。

 

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