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109点獲得とそれまでの取り組みのご報告をいただきました! その5 〜 Listening対策

今回は

109点獲得とそれまでの取り組みのご報告をいただきました! その1(2014年8月4日)

の続き。
「その5」として、KさんからいただいたListening問題取り組みのご報告に対する私の感想を書きます。

 

> ちなみに、TOEFLのリスニングが、18点~22点の時、

> TOEICのリスニングは470点/495点でした。TOEICとは比較にならない難易度だと私は思います。

> 恐らく、英語を本当に10年近く投げ捨てて来た方は、私と同じくListeningで苦労されると思います。

> 英語自体を10年近く聞いていなかった私には、簡単に英語が聞き取れるはずがなかったからです。


TOEFLのListening問題は、実際に大学の授業でのレクチャーや大学内での会話を録音・分析し、できるだけ似せた形になるように作成されています。
単に10年近く英語から離れていたというだけではなく、外国語学習者用にゆっくりと話されるListening問題しか聞いたことがなかった場合、TOEFLの速くて長い問題についていけるようになるのは極めて困難だったはず。

 

また話される内容もアカデミックなものや実際に大学内で話される状況を想定したものであり、多くの日本人英語学習者にとっては難易度の高い表現が使われながらも速い英語についていくようになるのにかなりの時間がかかります。
これが、Web TOEFLでは一般的にはListeningコースからの開始をお勧めする理由の1つになります。

 

> 上記理由から私は、長時間リスニングを聴くように心がけました。

> 寝ている間もTOEFLの英語の音声を、スピーカーで流し続けた時期がありました。

> 夢の中で、TOEFLリスニングを解くことも多々ありました。大変ストレスの溜まる夢です。

> しかしながら、聞き流しだけでは、私にはまったく効果がありませんでした。

> 何故なら、聞き取れない部分は、何度聞いても聞き取れないからです。

> この部分をクリアに、また改善してくださったのが、葛山先生のリスニング講座でした。

> 「分からないところが、分かるようになることが大事」と、いう言葉は、

> 英語学習にとどまらず、仕事の面でも活用が出来るすばらしい言葉だと思います。

> ただ、何も考えず、ひたすら作業をこなしていくことは、「慣れ」には繋がっても「成長」にはないからです。

> (なんだか偉そうですね。)

 

ここでKさんが取った当初に行った「聞き流し」により「長時間」「聴く」という戦略は、多くのTOEFL学習者がListeningの伸び悩みにハマってしまう原因の1つと言えます。

「『長時間、ただたくさん聞く』ことによってTOFELのスコアが上がることはない」とまでは言いません。

しかし、それは効率の悪い学習になります。

 

例えば、サッカー(野球、バスケットボール、バレーボールなど何でもいいのですが)の上達を目指す際、練習せずに試合ばかりし続けることはないですよね。

試合を通して見つかった弱点を克服するために、その技能に特化した練習によって磨く必要があります。
また単に試合をするだけでは何かがうまくいっていないことが自覚できても、何が自分の弱点でその弱点を克服するには何をすべきかが分からないままになってしまうことが起こりえます。

Listeningの学習は、スクリプト(又はトランスクリプト:話の内容が書かれたもの)があるもので行う方がより効果的です。
自分が「聞き取れなかった」「意味が分からなかった」ところを確認できるからです。
「聞き取れなかった」「意味が分からなかった」ところを「聞き取れる」「意味が分かる」ようにしていけば、実力は着実に向上します。


またウェブトフルのListeningコースは以下の提供により、独学で教材に取り組むよりも、より効果的・効率的なListeningスコアアップ達成を可能にします。

なぜ聞き取れなかったのか → 音声変化の法則による分析、法則を意識しながら様々な音声を聞くことによるナチュラルな英語への慣れの養成
どのような意味になるのか → 単語リスト、解説Q&A、質問メール
どのようにしたらより聞き取れ、理解できるようになるのか → 学習法の理解、実践
問題を聞く上で何を意識すべきか → 解法の習得、実践


> Listeningの学習は、スコアが伴わないと、疑心暗鬼になり、いろんな教材に手を出してしまいがちですが、

> 葛山先生を信じ、出された課題を確実にこなすことが、必ずスコアアップに繋がると、私は自信をもって言えます。Listening力の向上が、TOEFL全体のスコアアップに繋がることはご理解のことだと思います。

> 3時間の宿題が、5時間、6時間かかることもありました。復唱や音声リピーティングとか、本当にこの辛い作業に意味があるのだろうか…と思うことも多々ありました。ただ、辛いと思う時や、辛いと思う勉強方法こそが最も効果の高い勉強法だと今ならば言いきれます。私も当初は楽をして勉強をしようとしていました。簡単で効率が良く楽しく学べる方法を考えていました。でも、そのようなものは見つかりませんでした。学生時代、英語から逃げて、逃げて、遊んできた私には、苦しい、きつい、と思う作業こそが、非常に価値のある取組となりました。Listeningの宿題を、テキトウに流してしまっている方がいらっしゃったら、是非騙されたと思って取り組んでみて頂きたいです。(暑苦しくてすみません)

Listening Deltaコースでは、毎回アサインメント(宿題)を終えるのにかかるであろう目安の時間を提示しています。
しかし、Kさんのように実際は2倍、中にはそれ以上かかる人も多くいらっしゃいます。

単に問題を解いて解答を確認しているだけであれば、どのレベルの人も同じくらいの時間がかかることになります。
しかし、その問題を学習法の実践の上、最終的に「表現が聞き取れ、意味が分かる」状態にするとなると、1つの問題に費やすことになる時間は人によって大きく変わってきます。

 

その作業はKさんにとって「辛い」「苦しい」「きつい」というものでしたが、その作業の大変さは人によって異なります。
しかしTOEFLにおいて大幅なスコアアップを達成するのは楽な作業ではなく、作業自体をどのように感じるかは人によって変わっても、誰もがそれなりの時間/期間、取り組み続けなければなりません。
Kさんはそこから逃げなかったため、最終的にはListeningで26を下回ることがないくらいのListening力を獲得されました。

> また、意見の分かれるメモ取りですが、私は、

> 「最初の30秒~1分、おおよその概略と方向性が見えるまではメモを取らない」

> という手法を採用し、受験後半の高スコアに繋がっていると感じています。

 

メモ取りのやり方としては、非常に面白い考えです。

私は常々「メモ取りを聞き取りよりも優先してはならない」とお伝えしています。
つまりメモを取ることによって、聞き逃す/聞き取りの理解が下がる可能性があるのであれば、メモ取りは控えるべきです。

Kさんのように、Listening問題の概要がしっかりと理解できるまでメモを取らないというのは有効な方法と言えます。

例えば、TOEFLのListening問題が日本語で話されていたとしたら、まったくメモを取らずとも高得点を取れると感じられる方は多いでしょう。

特にListeningに自信のない人は、聞き取れた一部の内容を忘れないうちに書き留めておこうとしがちですが、それによって聞き逃す部分がでてくるのであれば、メモは控えた方がいいでしょう。

聞き取り力、アカデミックな内容を理解する能力、メモ取りの能力は人によって異なるために、メモ取りにおける正解はありません。
Listeningクラスの中ではメモ取りのサンプルをお見せしていますが、それはご自身のメモと比べて参考にするためのものになります。

「メモがうまく取れない」というご質問をいただくことがよくありますが、そもそも聞き取れない、理解できないならメモがうまく取れなくて当然と考えて下さい。
基盤としてのListening力向上を意識しながら、多くのTOEFL Listening問題に取り組むことによって、Kさんのように自分なりのメモの取り方を見つましょう

コメント

  1. O より:

    こんにちは。2013年12月14日付のブログで103獲得としてご紹介いただいたOと申します。
    https://tofure.com/?p=9301
    ご報告が遅くなりましたが,おかげさまでその後志望大学から受入許可をもらい,現在米国で新生活を始めつつあります。
    目標スコアを獲得してからはTOEFLの勉強からは離れてしまいましたが,葛山先生のブログは英語の勉強方法としてもためになるので,時々拝見しています。

    メモ取りについて,上でご紹介されたKさんの次の考え方について,私も目標スコアを達成する直前には同じことを思っていましたので,コメントさせていただきました。
    > また、意見の分かれるメモ取りですが、私は、
    > 「最初の30秒~1分、おおよその概略と方向性が見えるまではメモを取らない」
    > という手法を採用し、受験後半の高スコアに繋がっていると感じています。

    「メモ取りよりも聞き取り」という葛山先生の教えは,頭では理解していても,実際のListeningではかなり細かい情報が問われるため,当初は冒頭からメモに意識が行ってしまいがちでしたが,後に,「おおよその概略と方向性」がわからないと細かい情報がどういう意味を持つのかが結局理解できないし,「おおよその概略と方向性」がきちんとわかっていればメモが多少不正確でも(極端な話メモを取っていなくても)正解にたどりつけると思うようになりました。
    上の12月14日の記事で紹介していただいた報告でも,次のように書かせていただきました。

    > 特に,最近は,会話やレクチャーの冒頭でMain Topicが把握できるとその後の話の流れが細部も含めてつかみやすくなるという当たり前のことにようやく気付いたので,話の冒頭部分に最大限集中することにしていました。

    私もListeningには非常に苦しめられましたので,こうした経験談が何らかの参考になれば幸いです。
    ちなみにこのブログの別の記事でも紹介されていましたが,実際に大学で聞く英語はさらにまた難しくて,英語の議論をフォローして自分でも何か発言していくというのが,自分の現在の課題です。

  2. Katsurayama より:

    Oさん

    メモ取りに関してコメントを寄せていただき、ありがとうございます。
    わざわざ時間を取って書いていただき、心より感謝申し上げます。
    また返答がかなり遅れ、お詫び申し上げます。
    (コメントをいただいてから1週間ほどしてから、コメントをいただいている
    ことに気づきました。)

    以下のブログ記事の中にいただいたコメントを掲載させていただきました。

    https://tofure.com/?p=10381

    実際の授業の英語についていくのはTOEFLよりもずっと難しいですよね。
    しかしその中でもまれ続ければ、Listeningは更に向上していきます。
    毎回の授業の中でご自身の課題を少しでも実行していきましょう。

    また何かありましたら、コメント欄やメールでご連絡下さい。
    Oさんのチャレンジをこれからも応援し続けます!

    Katsurayama

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